【精巣上体垂捻転症とは】
精巣上体垂捻転症torsion of appendix epididymisとは、精巣上体垂が捻転を生じたもので、
精巣捻転症
との鑑別を要する疾患になります。
また、本疾患は精巣上体炎等の疾患との鑑別が必要になる事が有ります。
【精巣上体垂とは】
胎生期の器官である
ウォルフ管
は、男性の場合に、末梢部が段々に精巣上体になって行き、一方、頭側の方は機能的器官に分化する事なく、
ウォルフ管の痕跡としての精巣上体垂に変化する場合がございます。
精巣上体垂は、男性全員に向けられるものではなく、3割程度の男性に認められるとされています。
精巣上体垂は、何ら機能を有しません。
精巣上体垂捻転症は、この精巣上体垂が捻転する事で発症します。
【治療と鑑別】
精巣捻転症と鑑別を要します。
精巣上体垂捻転症も精巣捻転症も手術的加療を必要とする疾患になります。
どちらも手術対応には変わりないのですが、精巣捻転症は、精巣が壊死する可能性があるため、
対応を誤ると、男性ホルモン分泌低下や精子産生能の低下から男性不妊を発症する可能性があり、
緊急性、重要性がやや異なります。
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