毛じらみ症の臨床



性行為感染症としての毛じらみ症

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【毛じらみ症とは】
毛じらみ症pediculosis pubisとは、主に陰毛に寄生する吸血昆虫による寄生虫疾患で、 激しい痒みを来たします。
性行為ならびに、肛門性交 などの擬似的性行為によって感染する事が多く、性感染症:STDの一つに数え挙げられます。

濃厚な接触により感染が伝搬するため、親子間(母子間)で発症する例もございます。

共通の寝具やタオルなどを介し、感染する場合もございます。 しかし、ケジラミは、宿主から脱落した場合、2日程度しか生存できないため、 また、虫自身による移動もほとんどないため、基本的には、感染が成立するには、濃厚な接触が必要です。

ケジラミ症は感染伝播しやすく、集団感染予防を意識する必要がございます。
また、日本では終戦直後のコロモジラミの大流行したエピソードの影響から、 本疾患は、不潔が原因であると、偏見を受けやすいのですが、実際は、先に述べたとおり、 性行為感染症であるため、衛生状態に関わらず、保虫者から感染いたします。
感染患者が偏見にさらされないように配慮する必要性もあります。


【ケジラミ】
毛じらみ症の原因は、吸血昆虫であるケジラミです。
人に寄生するシラミは、ケジラミを含め、シラミ目に属す3種類が知られています。

コロモジラミは、終戦直後の衛生状況の悪い中で大流行し、主に衣類に繋留します。
アタマジラミは、現代でも幼児などに見られ、主に頭髪に寄生します。
そしてケジラミは成人を中心に良く見られ、主に陰毛に寄生します。
これらは、第二次大戦以降激減しておりましたが、ケジラミに関しては、他の性行為感染症が、 1970年代頃より増加傾向にあるのと同様に、増加傾向を示しています。
これは、国内に存在したケジラミが広がったことと、海外から持ち込まれたものが原因と考えられております。
流行当時、国内に有効な治療薬が存在しなかった事も、背景にございました。
一度は、減少傾向でありましたが、性がオープンになった現代では、再び流行しつつあります。

ケジラミは成虫が体長0.8~1.2㎜で、やや雌の方が大きいとされています。 虫卵のサイズは0.8~1.0㎜であり、成虫の体長が、虫卵に比し、小さいのが特徴です。
成虫は、おおよそ円形で、触角を持つ頭部と6本の脚を有し、陰毛の毛根にかぎ爪で張り付いています。

雌は、陰毛の基部に粘着性のある卵を産み付けます。
一般的に、卵は1週間で孵化して、脱皮を繰り返し、1齢虫~4齢虫を経て、生後2週ほどで成虫になります。
成虫は4週程度生存し、その間に交尾を行い、雌は40個程度の卵を産むとされます。

陰毛の毛根に張り付いたケジラミは、蚊のように人体から吸血します。
幼虫も成虫も、宿主である人間の血液を栄養としています。
ケジラミは、宿主の選択性が高い事も知られております。
平たく言うと、人間にのみ寄生し、吸血いたします。


【症状】
本疾患は、発症して一カ月後くらいから、感染部位の著しい痒みを感じるようになります。
掻痒の程度んは個人差が有り、少ない寄生で、著しい症状を呈す場合もございますし、多数の寄生によって初めて自覚される場合もござます。

主な感染部位は、陰毛である事から、同部位の掻痒感が主症状となりますが、 肛門周囲や腋毛、胸毛など、あらゆる体毛に感染しうるため、このような部位においても、掻痒を自覚する事がございます。
また、頭髪には感染しないとされておりましたが、やはり、同部にも感染する為、頭部の痒みを訴えることもございます。 女性例や幼児例が散見され、男性例は、稀とされています。
まつ毛やまゆ毛んも感染いたします。 まつ毛に感染した場合は、眼脂様に見える場合も有るとしています。

激しい痒みに伴う掻き壊しによって皮膚が障害され、掻破性湿疹を生じたり、 二次的な細菌感染を来たす事もございます。

寄生が長期に持続し掻痒が継続した場合、刺入部位の真皮にヘモジデリンが沈着し、 青灰色の変化を認める場合もございます。


【掻痒のメカニズム】
掻痒の原因は、蚊や南京虫などの他の吸血昆虫類と同様な機序が考えられております。
これら吸血昆虫が吸血する際には、ケジラミの唾液が人体内に注入されます。
この唾液には各種の蛋白質の他に痒みを起こす主成分であるヒスタミンが混入しており、 このヒスタミンが激しい痒みを引き起こしているものと思われます。
一種のアレルギー反応様の機序が考えられております。


【診断】
毛じらみ症の診断は、毛髪に寄生する成虫、幼虫、ならびに付着している虫卵を目視にて検出する事です。
下着に付着した黒色点状のケジラミの排泄物を確認する事も、診断の参考になります。 ケジラミは、虫卵は勿論ですが、虫体も微小なので、ダーモスコピーを使用します。
ダーモスコピーとは、拡大鏡の接触面に油などを使用する事によって光の乱反射を防ぎ、 拡大観察させやすくする診断デバイスです。

頭髪のケジラミの場合は、アタマジラミとの鑑別を要しますが、虫体や爪の形状から容易に鑑別可能とされます。
虫卵のみが検出された場合においても、その形状の差異から鑑別可能とされます。
具体的には、ケジラミの卵は、アタマジラミに比較し、卵蓋が大きく円形であり、気孔突起が大きく、 アタマジラミが、気孔突起数が8であるのに対し、16あるとされます。
頭髪の付着部位であるセメント様物質は、ケジラミが下端のみであるのに対し、アタマジラミは、虫卵の1/3程度を覆います。


【治療】
最も安価な方法は、感染部位の剃毛です。
しかし、感染が広範囲に及んだ場合、全ての体毛を剃毛する事は出来ません。
頭髪やまゆ毛などに寄生している場合も、困難です。

剃毛が困難な場合は、薬物療法が考慮されます。
ケジラミ症の治療としては、殺虫薬であるフェノトリン製剤の使用が標準的です。
しかし、このフェノトリンは、虫卵には効果が無いため、ケジラミを全滅させる為には複数回の使用が必要です。

感染部位全ての治療を行う必要が有り、そこを見落とした場合は、容易に再発する為注意が必要です。

性交渉により相互感染をするため、セックスパートナーの同時治療も必要です。
親子感染もございますので、家族全員に治療が必要な場合もございます。
本疾患感染者のセックスパートナーや家族は、症状が無くとも本疾患に感染している可能性が高いので、 不顕性感染による感染拡大を防ぐ意味合いでも、検査を行う必要がござます。
感染から症状の発現まで1カ月程度を要すため、感染を追跡する為に遡る必要がございます。

衣類に付着したケジラミを駆虫するには、熱処理が有効です。
アイロンがけやドライクリーニングが有効です。

治療判定は、再び鏡検を行います。
虫卵は、しばらくの間、体毛に付着したまま残存します。卵をもって、感染が持続しているとは判断されません。
卵が割れていれば判定は容易ですが、そうでない場合、判定が難渋する場合もございます。
死卵は、中空であるとされ、判定の参考になります。


【ケジラミ症の特異性】
ケジラミ症は、他の性感染症の多くが、精液や粘膜を通して感染が成立するため、 コンドームの使用で感染を防ぐ事が可能であるのに対し、コンドームによって感染予防する事の出来ない、 特異的な性行為感染症です。
性行為に際して有効と思われる感染予防措置が、具体的に存在しないため、感染者のモラルや治療意識が、 公衆衛生上、重要となります。


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