ペニスの血行再建によるインポテンスの改善



陰茎血行再建術によるED/勃起不全の改善

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【陰茎血行再建術とED】
陰茎血行再建術:penile revascularizationは、 陰茎の局所的な血流障害などが原因となって発症する 動脈性ED に対して、原因治療として施行されている手術方法です。

陰茎血行再建術のターゲットは、動脈硬化などの広範な血流障害では無く、 ごく局所の血流障害が原因となって発症するEDです。
主に、血栓塞栓症や事故・外傷を原因としたものなどが該当します。

昨今、スポーツとしてロードレーサーによるサイクリングが流行しておりますが、 サイクリングによって局所性の動脈性ED が発症し易くなる事が指摘されています。
この場合も、陰茎血行再建術の施行対象となる可能性が有ります。

陰茎血行再建術は、EDの多くが多因子を原因としているのに対して、 動脈の局所障害という単独因子が原因であるEDが対象であるとも言えます。

本項では、この陰茎血行再建術の詳細、その術前検査の変遷や術後のEDの回復指標などについて、 詳述しております。


【陰茎血行再建術とは】
陰茎血行再建術とは、上述の通り、局所的なペニスの動脈血流障害を改善する事によって、 EDを治療する手術療法の事です。

陰茎血行再建術は、障害部位以外の血管の健全性が必要とされます。
血流障害部位をさ避け、健全な動脈同士を吻合したり、 他部位から持ってきた別の血管で健全な動脈同士をバイパスしたりするのが、 陰茎血行再建術の施行内容になります。
動脈硬化のように動脈全体に血流障害を認める場合、手術対象にならないばかりか、 手術の治療効果が無い上に、手術侵襲を受ける事にもなりかねません。
したがって、陰茎血行再建術の対象者は、 生理的動脈硬化の少ない比較的若年者( おおよそ45歳以下です。)で、 生活習慣病による動脈硬化影響や喫煙などの生活習慣による動脈硬化影響が少ない人が該当します。

術式は、ペニスの動脈の障害領域の部位や長さによって変動しますが、 基本的には、下腹壁動脈、陰茎背動脈・深陰茎背動脈等の吻合が組み合わされます。
吻合法も、同時吻合・端側吻合・端々吻合など様々なスタイルで施行されます。
微細な血管同士を拡大鏡を用いて繋げるという、非常に細やかな手術です。

血管狭窄の状態によっては、より低侵襲の血管カテーテル手術が選択される場合も有ります。
カテーテルを動脈内に進め、狭窄領域を風船などで広げて血流を改善させる処置で、 心臓カテーテルによる血行再建術と同様のものです。


【術前検査】
術前検査の目的は、局所的な動脈の血流障害の存在を確認する事、また、 その詳細な部位・該当領域の長さ等の特定です。
特に、詳細な部位と該当領域の長さの特定は、術式を左右する非常に重要な情報です。
現在、こうした陰茎血行再建術の術前検査も画像テクノロジーの発達の影響で変遷して来ています。

まず、ファーマコテストや、 超音波カラードップラー検査 によって、血流障害をスクリーニングします。
次に、障害部位の特定や該当領域の長さの特定などの検査に移行します。
従来は、DSA:degital subtraction angiographyが標準的な手法でしたが、 入院を要する事や、侵襲性が高い事などが問題点として有りました。 昨今の画像技術の進歩により、造影CT検査が、 DSAに劣らぬ術前情報源として使用できるようになって来ており、 病院によっては、術前検査として造影CT検査で代用しております。
また、最近では、従来の海綿体造影検査とマルチスライスCTを組み合わせた 仮想海綿体内視鏡検査 という、新規の術前検査方法も考案されています。


【効果】
インポテンツの改善率は、手術後5年目時点で、約80%程度と報告されています。
術後直ぐにEDの改善が見られる場合と、 術後一年以上経過した後に改善効果が出現する場合が有るとされています。 この差は、術前の血流障害の程度やその罹病期間、また血管内皮機能障害の程度などが、 推測されます。
本邦での研究によると、陰茎血行再建術後に早期にEDが改善する患者では、 血管内皮機能の薬理的弛緩能だけでなく、薬理的収縮能も高い事が報告されており、 この薬理的反応が、術後のED改善率の予測因子となる可能性が示唆されています。


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