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ばいあぐらは新宿ライフクリニック。
【奥さんの収入とED/勃起不全治療薬の使用頻度】
奥さんの方が旦那さんよりも高収入な場合に、
ED/勃起不全の治療薬であるバイアグラ、シアリス、レビトラの使用頻度が、
明らかに上昇するという報告がデンマークの研究者からされました。
古来、体の頑健な男性が食糧を、狩猟や採集、また農耕で確保して、
人間集団の最小単位である家族は維持されて来ました。
貨幣経済が発達した中世以降はこの食糧の男性による確保が、
食糧などを購うための金銭の確保に置換され、
それが、そのまま男性の家族における役割として慰留されました。
すなわち家父長制の父権とは、家族を養うという点に裏付けられた権限や地位でありました。
しかし現代においては、金銭の確保すなわち仕事を持って働くという事において大きな性差は無く、
女性は男性と同等の金銭を稼ぎ、それを家族に供する事が出来るようになりました。
現生人類が地球上に誕生してから25万年とも言われますが、
例えば日本において男女雇用機会均等法が制定されたのは1972年とごく最近の事です。
人類が誕生してこれまで、
ほとんどの時間において男性が家族の暮らしを主体となって支えていたのですが、
近年では女性が家族の暮らしを主体となって支える状況も決して珍しくありません。
女性が家父長的なポジションで、家族の生活を支える状況が増加するに従い、
男性にはこれまで25万年保持してきた家族内でのポジションを新たに見つめなおす必要性が生まれて来ました。
その過程で、こうした状況に対するストレスにうまく順応できず、
結果としてストレスによる身体化症状を示す男性が増えて来ています。
その症状の一つがED/勃起不全であり、今回のメインテーマです。
女性の社会進出は大いに促進すべきものです。
女性視点での発言が、政策が、プロダクツが、既存の男性社会が陥入りがちな袋小路の数多くを打破し、
我々の暮らしをより豊かなものに導いていく事は男性にとっても非常に望ましい事態です。
しかし、こうした家族内での役割の変動は人類25万年における一つの大きな改革とも言えます。
その大きな改革の中で、発生した症状に苦しむ男性がいる事は本質的事実であり、
家族が、こうした変化に戸惑う父に十分な配慮を加える事は、
今後の家族という集団のバランスをとる上で、重要な課題の一つと言えます。
本稿では、こうした夫婦間での収入バランスの変化に伴う性機能障害に関して、
実際に報告された研究結果をもとに勘案し、その対策に関して言及しております。
【奥さんの方が高収入な場合のED/勃起不全治療薬の使用頻度】
デンマークにおける非常にユニークなメガスタディとして、
共働きの夫婦300万人弱を対象に、収入格差が無い夫婦に対して、
妻が夫より高収入な場合のED/勃起不全治療薬、
精神疾患系薬剤の服用状況を調査し、これを統計学的に処理した発表が有ります。
この発表によると、夫より妻が高収入なケースは、
統計学的に明らかにED/勃起不全治療薬を使用している頻度が高く、
奥さんが旦那さんより高収入な場合におけるED/勃起不全の発症頻度の増加を示唆させる結果となりました。
ちなみに、未婚のカップルではこうした収入差によるED/勃起不全治療薬の使用頻度の変化は見られず、
また、結婚前より女性:妻の方が収入が高かった場合も、
収入差によるED/勃起不全治療薬の使用頻度の変化は見られなかったとの事です。
すなわち、結婚後に奥さんが旦那さんよりも収入が増加する場合に、
ED/勃起不全治療薬の使用頻度が明らかに増加するとの事です。
収入差によるプレッシャーが旦那さんにED/勃起不全を発症させているとすると、
これは明らかな心因性ED、すなわちストレスなどの精神因子によって発症するED/勃起不全になります。
ちなみに精神疾患系薬剤の使用頻度も奥さんが旦那さんよりも高収入な場合に、
その使用頻度が増加する傾向が有るようです。
【奥さんとの収入差が有る場合のED/勃起不全に対する対策】
デンマークは日本に比較すると女性の社会進出や権利意識などが進んでいると言え、
おそらく日本国民以上にデンマークの国民は、
女性が男性よりも高収入であるという状況に慣れている可能性が高いと思われます。
本邦、日本においても、段々に奥さんが旦那さんよりも高収入という状況は増加して来ており、
今後、こうした状況はさらに進行する可能性が高いとも思われます。
そうした場合、文化として女性が男性よりも高収入であるという状況にデンマークほど慣れていない本邦では、
おそらく奥さんとの収入差が原因となって発生するED/勃起不全は、
デンマーク以上に高頻度になる可能性も有ります。
我々日本人は、来るべきこうしたジェンダーと収入のパラダイムシフトに備える必要性が有ると言えます。
具体的に言うと、ED/勃起不全に関しては予防的な対策の必要性が有ります。
今回、ご紹介させて頂いたデンマークの報告では、結婚前より女性:奥さんの収入が、
男性:旦那さんより高い場合には、ED/勃起不全治療薬の使用頻度は統計学的有意差を持ちませんでした。
一方、旦那さんの収入が、途中で奥さんの収入を下回るというケースで、
ED/勃起不全治療薬の使用頻度が明らかに増加するという状況が有り、
つまり事前情報の有無が、事象の発生を左右する可能性が推察されます。
すなわち、結婚前に奥さんの収入が旦那さんよりも上がる可能性に関して
高度なシミュレーションをする事で、
あるいはこうしたED/勃起不全の発症を未然に防ぐ事もできるかも知れません。
家族という社会の最小単位は、我々の環境の大きな変化に伴い、その有り様を模索しているようにも思われます。
上述した夫婦という男女関係もそうですが、
子供と親という関係性も大きく変動して行っているようにも思われます。
我々人類は家族という関係性を今一度深く考察し、再定義する時期に有るのかも知れません。
written by れびとら処方なら新宿ライフクリニック.