陰茎萎縮症はホルモン異常や薬剤で生じ得ます

陰茎萎縮症で疑うべき事項

陰茎萎縮症penile atrophyは、陰茎が何らかの疾患や薬物を原因として、正常サイズであった陰茎が、 萎縮して小さくなってしまう疾患です。
陰茎萎縮症の原因は、前立腺癌などの男性ホルモン感受性腫瘍などに対して使用する、合成女性ホルモン製剤（合成エストロゲン）の副作用などが、 第一に挙げられます。
合成エストロゲンを長期大量に投与した場合に認められるものであり、 短期的な合成エストロゲン製剤の使用で、急性に発症するわけではありません。

陰茎萎縮症は、陰茎萎縮による性交障害が問題となりますが、 陰茎のサイズが小さくなる事により、陰茎内の尿道の口径もまた短縮するため、 排尿障害を副次的に発生させる場合もあります。

陰茎萎縮症は、合成エストロゲン 製剤によるものだけでなく、性ホルモンの上位中枢である 下垂体 の障害など、 テストステロン を代表とする男性ホルモン（アンドロゲン）の、二次的な分泌低下を来す疾患によっても、発生する可能性があります。
例えば、前立腺癌などに対する、薬物的な男性ホルモン抑制も、陰茎萎縮症を来す可能性があります。

陰茎萎縮症は、陰茎サイズの極端な低下から器質的に性交障害を発生する可能性があります。
加えて、コンプレックスから、 心因性ED を発症する場合もございます。
陰茎萎縮症であっても、勃起改善薬のバイアグラ、シアリス、 レビトラの服用は可能と考えます。

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