パーキンソン病患者の性の扱いは内科医を中心としたチーム医療が必要

内科医によるパーキンソン病患者の性の扱いについて
-治療チームのすべきこと-

ここでは、性にまつわる問題の取り扱い方を示します。
Open Sexual Communicationは、患者と性行為について論じるときに有用な、 4段階のステップによる、性行為について診療する内科医を助けるツールで、アドバイスや治療方針について参考となります。
たとえば、肉体的な制限や、性的な障害があり、現実的に性行為セックスが困難なカップルに対し、 膣への挿入以外の性行為（勃起を気にしない性的な楽しみ方、 オーガズムを伴わない勃起、膣外でオーガズムを得る、など）を提案できます。
性的な問題の評価や扱いを成功させるカギとなるのは、分かりやすく尋ねること、パーキンソン患者も性活動があり、 愛情を分かち合え、肉体関係を持て、性的な興奮を得る事が出来るという信念です。

性的な問題は、複雑で、緊急性があり、多様性があり、極めて個人的な問題であるということは、注意しなければなりません。
パーキンソン病患者は、能力障害や薬物療法、周囲との関係や家族のサポートは、 似たように思われますが、私たちの経験上、 彼らは、異なった問題や要求を持っております。
Open Sexual Communicationは、内科医は、パーキンソン病患者とそのパートナーに対し、各々のカップルに適切な治療を行うために、 彼らの希望と、過去に試されたことを聞くように推奨している。
パーキンソン病患者の性機能障害は複雑で、様々な専門を持ったチームにより、うまく管理できると思われます。
この複雑で、敏感な分野の処理がうまくできない、または、多忙のため手が回らない神経科医は、他の専門家を紹介するべきです。
私たちの経験から、様々な専門を持ったチームの中から一人任命し、パーキンソン病の性的な健康問題を扱うようにすることは、良いアイデアと考えます。

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