包皮切除術の解説



包茎と包皮切除術の適応

written by 新宿でレビトラなら新宿ライフクリニック


【包茎と包皮切除術】
包茎とは、包皮を翻転できない事によって、亀頭部が露出されない状態を指し、 包皮口が狭い為に亀頭の露出が出来ない状態を真性包茎と言い、 包皮口が広く亀頭の露出が出来る状態を仮性包茎と言います。
基本的には、新生児は全員、真性包茎であり、3歳前後になると包皮と亀頭の癒着が自然消失し、 多くは、学童期までに仮性包茎になります。

幼少期は、真性包茎であっても、基本的には、手術などの治療の適応にはなりません。 しかし、真性包茎を原因として亀頭包皮炎や嵌頓包茎が発生したり、 包皮の風船のような拡張を伴った尿路感染を発症したりする場合には、幼少期でも治療対象になります。

思春期以降の真性包茎に関しては、亀頭包皮炎・嵌頓包茎、 また、将来に置ける亀頭癌などの発癌回避のために、積極的に包茎の治療が検討されます。

真性包茎は、タイミングの問題はありますが、最終的には、手術や保存的治療の適応になる事がほとんどです。
一方、仮性包茎は、臨床上の保存的、もしくは手術的に治療するメリットはあまり有りません。 仮性包茎は原則として治療の必要がない状態と言えます。

仮性包茎の治療は、能動的なニーズにのっとって施行される事が多く、 そのほとんどは手術的なものになります。
仮性包茎において手術が施行されるケースは、第一に美容上の問題です。
そのほか、避妊具の装着上の問題や、亀頭包皮炎の頻発化の予防などが有ります。

包茎の治療には、保存的なものと、手術的なものが有ります。 保存的治療に関しては、主にステロイド軟膏を包皮口に塗布して包皮口を広げるものになり、 真性包茎に対しては施行する意味が有りますが、 すでに包皮口が広い仮性包茎では施行する意味が有りません。

手術的治療に関しては、包皮切除術が施行されます。


【包皮切除術の意義】
包茎は真性になると勃起時に疼痛をおこして、 勃起障害の原因になる場合やコンドームの装着困難の原因となる事があります。
また同状態は長期的には陰茎癌などの発生原因の一つです。
包皮切除術はこうした状態の手術的治療法で、 メソッドも十分に確立された包茎治療の主体です。


【包皮切除術の適応】
包茎とは定義的には亀頭部が包皮により覆われたままの状態です。
乳幼児においては包茎は生理的に自然な事で成長に応じて包皮と亀頭部の癒着が、 はがれてゆき、陰茎の成長とともに包皮が翻転可能になっていきます。
用手的に翻転可能な状態を仮性包茎、 包皮口が狭いために用手的にも翻転不能な状態を真性包茎と言います。
こうした真性の状態が切除術の適応の主体です。


【包皮切除術の目標】
包皮とは亀頭部を被覆する陰茎部から連続した皮膚の事です。
乳幼児では包茎は生理的に自然な状態であり、内板が冠状溝部から、 また陰茎側からの皮膚が亀頭部を覆うように包み、乳幼児においては亀頭部粘膜と包皮が癒着しています。 包皮は外尿道口の前方で包皮口を形成して狭小化しています。
この包皮における外尿道口前方の狭小化の度合が真性、仮性を分かちます。
そして包皮切除術とはまさにこれを取り除く手術の事です。


【包皮切除術の必要性①】
包茎の問題とは、ほとんど真性に関連した問題です。
乳幼児期においては尿路感染症の頻度が高い事があり、 生殖年齢においては上記にあるように勃起障害の原因になったり、 コンドームの装着が難しいために避妊行動の障害になったりします。 高齢になってからの真性の問題としては、陰茎癌の発生頻度が真性にとても高い事があります。
ゆえに真性包茎には切除術が必要なのです。


【包皮切除術の必要性②】
陰茎癌は陰茎の亀頭、陰茎、陰茎根に発生する扁平上皮癌の事です。 陰茎癌はほとんどが亀頭部の冠状溝にできやすく、 同部位は真性包茎において恥垢が蓄積しやすい部分になります。 陰茎癌のほとんどは包茎を合併しており、 恥垢の蓄積などが陰茎癌の発生に深く関連しているとされています。 真性における陰茎癌の問題としては発生のしやすさ以外にも、 包皮によって陰茎癌の初期を発見しづらいと言う問題が有ります。 陰茎癌の発生は60歳台に多いとされており、若年を中心に発症する疾患ではありませんが、 予防的措置としては若年での真性の改善が望ましいとされています。


【包皮切除術の実際の手技】
包皮切除術は主に真性に対してされる手術的治療方法です。
切除術の実際の施行方法に関しては、真性においては陰茎の背面から切開を入れて、 包皮輪を切開する事によって亀頭を露出させます。 ついで冠状溝より一定の距離を開けて内板を切開し、外板を冠状溝に沿うように切開します。 切開された内板と外板の間の皮膚を切除して、 内板側と外版側を環状に縫合して包皮切除術の完成です。
なお外陰部奇形が有る状況で切除術を施行すると、 切除術以降の外陰部奇形の手術的治療が難航する事があるので、 切除術を施行する際には外陰部奇形がないかどうかをよく観察する必要があります。


【包皮切除術の仮性包茎への適応】
真性は性交障害や避妊実行の障害の原因になり得ます。 そうした意味合いでも真性に対しての包皮切除術施行のメリットが有りますが、 仮性であったとしても包皮に起因した性交障害や避妊の障害が有るようなら、 切除術検討の余地が有ります。 しかし時に包皮切除術は手術合併症として性機能障害を発生する事があるので、 その適応は慎重に勘案すべき側面も有ります。 詳しくはコチラ→包茎手術とED/勃起不全


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