日本人男性の自慰行為の傾向とは?またその悪影響とは?



日本人男性のオナニーの傾向そして影響

ばいあぐらは新宿ライフクリニック。


【日本人男性とオナニー】
日本人男性は、国際的にセックスの頻度が少ない傾向にあると報告されています。 しかし、昨今の報告によると、セックスの頻度は低いものの、オナニーの頻度はそれなりに有り、 セックスとオナニーを合算して性的活動として集計すると、他の国との性的活動の差異は、 セックス頻度単独で見た時よりも、大幅に減少する傾向が有るとされています。

適度なオナニーは、男性機能の維持や性欲のコントロールに良い影響を与える可能性が有りますが、 その一方で、方法によっては性機能障害を招いたり、思わぬ外傷事故を招いたりする事も有ります。 また、不適切なオナニーは、障害発生という認定上の境界線が存在しますが、 適切なオナニーは、明確な基準が存在しません。 それが「オナニーをたくさんすると馬鹿になる」などの根拠の希薄な都市伝説が構築される隙を生んでいます。

本項では、日本人男性のオナニーなどの性的活動の頻度や、 随伴して発生する事故や障害などの問題点などについて詳述しております。 ご参照下さい。


【日本人男性のオナニーそして性交の頻度】
2005年のDurex Global Sex Surveyという研究が行われました。
この研究は、インターネットを利用して、 日本人に関しては、20歳から69歳までの7710人の男性を対象に、 採取されたアンケートを元に集計・検討されたものです。

この報告によると、日本人の性交頻度は世界で最も少ないという結果が出ております。
射精を伴うセックスの頻度は、平均月2回とされており、 セックスレス の一般的定義から考えても、セックス回数の平均値がセックスレス寄りに有るという、 日本人男性にとって厳しい現実が露呈した結果となっております。

一方、日本人男性の射精を伴うオナニーの頻度は月あたり5.6回と報告されており、 セックスの3倍弱に及ぶ頻度がある事が判明しております。

オナニーとセックスを合算した性的活動の平均回数は7.6回となり、 これは他国の平均に比較して、さほど大きな差異を感じるものでは有りません。

皆さんご存知のように、本邦は未曾有の少子高齢化社会に突入しており、 出生率の向上が社会的に必要であることが、指摘されています。 日本人男性のオナニーの頻度とセックスの頻度の差は、 日本人の労働環境が、他国に比べて長く・厳しい事が影響している可能性が指摘されております。 セックスの頻度低下による少子高齢化など、社会への悪影響を勘案した場合には、 対策として労働環境への介入も検討すべき事項です。


【日本人男性のオナニーの問題点】
日本人男性の性的活動の大半を占めるオナニーですが、 統計報告によると射精を伴うセックスの3倍弱とかなりの高頻度で行われている生理的活動にも関わらず、 その定義や施行方法は、曖昧な余地が多く存在し、 それによる障害や事故が横行してしまうという状況が有ります。

性機能学会などで検討されるオナニーに起因した障害や事故としては、 まず、実際の性交における挿入と、大きく解離した自慰行為の方法 (過剰に強い力で扱く、床・布団・リング状の器物などを利用する等)を繰り返し行う事によって、 自慰行為では射精が出来るが、女性の膣内では射精が出来ないという膣内射精障害を招く事が有ります。
また、本来オナニーでの使用を想定されていない、 ゴム・糸・金属性のリングなどで陰茎を締め付けて、 結果として、阻血により陰茎絞扼症を招いてしまう事があると報告されています。
また、オナニーの定義などに関する曖昧な要素は、 化学的根拠の少ない都市伝説を生み出す母体となり、 曰く「オナニーをしすぎると知能が低下する」とか、 「あんまりオナニーをしすぎると赤い玉が出て、精子が打ち止めになる」等、 由来も根拠も定かではない説が横行し、人々を戸惑わせる事が時に有ります。


【日本人男性のオナニーの今後】
前述しましたが、オナニーは障害発生という不適切なものを規定する上での境界線は有りますが、 その一方で、適切、もしくは正しいオナニーというものを規定する事は、難しい傾向が有ります。
それは、性欲やバイタリティには個人差が強く存在する為、 自慰行為に関して、定量的な共通項を構築する事が難しいという事と 自慰行為はプライバシー性が極めて高いため、基準を設ける為の介入研究をしようにも、 研究への協力者を募る事や、その方法論の構築が難しい事があり、 その結果として、基準を形成する事が難しくなっていると言えます。

しかし、男性性機能の維持や性欲のコントロール、性犯罪の予防など、 オナニーには社会としても個人としても、負の側面だけでなく正の側面も多々確認されており、 障害予防や事故予防の観点からも、性機能学会など権威ある学会が、 このブラックボックスに介入し、適切なオナニーのある程度の基準ラインを定める事は、 社会的にも医学的にもとても有意義な事と考えます。


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