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【勃起を助ける薬とは】
こちらのページでは、「勃起を助ける薬」すなわち「勃起薬」として、
勃起を引き起こしたり、亢進させたりする薬理作用のある薬、成分に関して化学的・生理学的に解説をしております。
こちらで御紹介させて頂いている薬、成分のほとんどは、勃起を介助を主目的としておりません。
多くは、高血圧やアレルギー、また冠動脈疾患に使用される薬剤等ですので、
その処方は、専門家による厳密な適応の判断が必ず必要です。
安易な服用は、避けるようお願い申し上げます。
勃起介助を主たる目的とした場合は、下記にも説明があるホスホジエステラーゼ5阻害薬の
バイアグラ,レビトラ,
シアリスシアリスが安全で効果的です。
是非、専門外来にてご相談ください。
【勃起を助ける薬の分類】
勃起を助ける可能性のある薬は、血管や神経に作用する末梢性のものと、
脳などの中枢神経に作用するもの、そして男性ホルモンの、大きく3種に分類されます。
末梢性に作用する薬剤は、交感神経α受容体遮断剤、交感神経β受容体刺激剤、カルシウムチャンネル遮断剤、 プロスタグランディン製剤、硝酸化合物、カリウムチャンネル開口剤、プリン化合物、 ホスホジエステラーゼ5阻害薬等です。
中枢性に作用する可能性が有る薬剤は、オピオイド拮抗剤、ドーパミン受容体刺激剤、セロトニン合成阻害剤、
ヨヒンビン等が挙げられます。
男性ホルモンは、テストステロンが主体です。
【交感神経α受容体遮断剤】
交感神経α受容体遮断剤
は、高血圧や前立腺肥大治療等に使用されるものです。
交感神経α遮断剤は、陰茎海綿体内に直接投与する事によって、陰茎海綿体収縮を抑制して、
血管平滑筋を緩め、血液の流入を誘い、勃起を引き起こす可能性が有ります。
残念ながら、この効果は経口投与での作用では無くで陰茎への直接投与による作用です。
【交感神経β受容体遮断剤】
交感神経β受容体遮断剤
は、高血圧や不整脈の治療など、広範な用途を持つものです。
本剤は、経口投与によってcAMPの産生を促して陰茎の血管平滑筋を緩め、
陰茎への血液の流入を誘い勃起を引き起こしやすくする可能性が有ります。
【カルシウムチャンネル遮断剤】
カルシウムチャンネル遮断剤
は、高血圧用の治療製剤、すなわち降圧剤の中心薬剤です。
本剤は陰茎への直接投与をした場合に、細胞内へのカルシウムの流入を阻害する結果、
血管平滑筋を緩めて、陰茎に血液を集める可能性が有ります。
上記の、交感神経β受容体遮断剤、カルシウムチャンネル遮断剤などの降圧薬は、EDの原因になる事もあります。
(詳しくはコチラ→降圧薬とED)
【プロスタグランディン製剤】
プロスタグランディン製剤には、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療用のもの等が有ります。
足潰瘍や褥瘡治療にも用いられます。
この成分も陰茎内に直接投与する事によってアデニル酸シクラーゼを活性化させる事によってcAMPを上昇させて、
血管平滑筋弛緩を引き起こし勃起を進行させる可能性が有ります。
勃起不全治療で行われる
陰茎海綿体注射
は、このプロスタグランディンE1製剤です。
【硝酸化合物(ニトロ)】
硝酸化合物は、基本的に、狭心症や心筋梗塞に使用される、心臓の冠動脈を拡張させる薬剤です。
陰茎に塗布するなど、直接的に投与する事で、cGMPを増加させて血管平滑筋弛緩から、
勃起作用を引き起こす可能性が有ります。
ただし、バイアグラ等のホスホジエステラーゼ5阻害薬との併用は、
異常な低血圧を引き起こしかねないので、禁忌となります。
【カリウムチャンネル開口剤】
カリウムチャンネル開口剤も、陰茎内への直接投与によって、
カリウムチャンネルの開口することにより、結果としてカルシウムチャンネルの開口が抑制されて、
血管平滑筋の弛緩から勃起作用を介助する可能性が有ります。
【プリン化合物】
プリン化合物製剤は、主にATPとアデノシンの2種に分けられます。
両剤とも、cAMP産生を促す作用と、ノルアドレナリン遊離抑制から血管平滑筋を弛緩させることにより、
勃起を介助する可能性が有ります。
こうした作用を引き出すには、やはりプリン化合物も陰茎内への直接投与が必要です。
【ホスホジエステラーゼ5阻害薬】
ホスホジエステラーゼ5阻害薬は、バイアグラ、レビトラ、
シアリスに代表されるED治療に適応が有る薬剤です。
陰茎内に投与する必要はなく、経口投与で十分な効果を示します。
詳細は別項にございますので、是非ご参照ください。
⇒ホスホジエステラーゼ5阻害薬
◎コチラから中枢性に勃起を改善させる可能性のある成分を記載しております。
【オピオイド拮抗剤】
オピオイド拮抗剤は、
ドーパミン系を抑制し、性欲減退や勃起不全を抑制する可能性がございます。
本剤は、経口投与によって性欲や勃起を賦活する可能性があるとされています。
【ドーパミン受容体刺激薬剤】
ドーパミン受容体刺激剤は、一般的には、パーキンソン病治療に使用される薬剤です。
視床下部のドーパミン神経系に作用して、性欲を賦活する可能性が有るため、
性欲減退によるEDに効果が有る可能性がございます。
ドーパミン神経系と性欲の関係は、プロラクチン
が影響を及ぼしている可能性が指摘されています。
【セロトニン合成阻害剤】
セロトニンは元々、性行動の抑制に関与する物質とされており、
セロトニン合成阻害剤は、脳内のセロトニンを減少させることで、性行動を促進させる可能性が有ります。
これも、性欲減退によるEDに効果がある可能性が有ります。
【ヨヒンビン】
ヨヒンビンは、性行動の抑制に関連するセロトニンを減少させる作用があるため、
セロトニン合成阻害薬同様に、性行動を促進させる可能性が有ります。
また、ヨヒンビンは、中枢性の作用だけでなく、末梢性に勃起力を向上させる作用もあるとされております。
詳しくは、別項に記載しておりますので、ご参照下さい。
(詳しくはコチラ⇒ヨヒンビン)
【テストステロン】
男性ホルモンの中心は、テストステロンです。
テストステロンは、性欲の発生に関連するホルモンであり、
男性更年期障害など、男性ホルモン不足によって発生する性機能障害に、効果的である可能性が有ります。
テストステロンに関しても別項にて詳しく記載しておりますのでご参照下さい。
(詳しくはコチラ→テストステロン)
以上、勃起を促進、補助する可能性のある薬、成分を分類して記載しました。
現状、経口投与によって、ある程度確実な勃起改善効果が期待でき、かつ、侵襲性や副作用が少ないものは、
バイアグラ等のホスホジエステラーゼ5阻害薬につきると思われます。
しかし、今後の開発が進み、上記の薬剤などの中から、
ホスホジエステラーゼ5阻害薬とは別の機序で、EDにより効果的な薬剤が出現しないとも限りません。
その際は、従来のホスホジエステラーゼ5阻害薬にて思うような効果が無かった方に、
勃起再生の新たなる道が開ける可能性が有ります。
セックスに関連した薬剤は、人と人とのコミュニケーションに大きくかかわる、非常に重要な
ライフドラッグになります。
私どもライフクリニックは、皆様に安全で、リーズナブルで、
効果的な勃起改善治療を、これからも提供して行きます。
(記載:日本性機能学会専門医-須田隆興)